巨人から西武に人的補償で移籍した内海哲也投手(36)が、身も心も「ライオンズ仕様」に切り替えた。14日、巨人今村、大江と鹿児島・奄美大島で自主トレ。ブルペンで立ち投げし、例年より約1週間早めの仕上がりをアピールした。「前のめりというか、ちょっとかかり気味。もう少し抑えないと」。昨秋に辻監督が、投手陣全体に対して春季キャンプ初日のフリー打撃登板プランも掲げたが、新天地にかける思いの強さを行動に示した。

見た目から「西武内海」を印象づけた。「ライオンズブルーです」と着用した練習用のパーカ、Tシャツともに青色。グラブなど、赤色がトレードマークだったが、シーズンに向け、青色のグラブも発注した。長野も人的補償で広島に移籍し、賛否の声が飛び交う中「育ててくれた巨人には感謝しています。でも、今は西武の内海なので、とにかく優勝に貢献できるように。チョーさんとはキャンプで飯でも行こうね、と言っています」と話した。

プレーでの貢献が第一だが、周りに求められれば、プロ15年間で築き上げた「内海流」も伝授する。「僕自身も新天地でプレーすることは勉強になるし、高め合っていければ」と意欲を示し、来オフの自主トレについても門戸を開放した。その一方で、古巣の後輩の今村には自立を求め「ノブ(今村)も来年3月で26歳。投手陣を引っ張る気持ちで頑張ってほしいです」と“今村組”発足を期待した。【久保賢吾】