“稀勢魂”で成り上がる。日本ハムのドラフト3位生田目翼投手(23=日本通運)が17日、新人合同自主トレで初のブルペン入り。待ったなしで投げ込んだ。

隣に立ったドラフト7位福田が1球投げる間に、倍の2球。6割の力を込め、約6秒のペースで右腕を振った。立った捕手に25球。「(元日本ハムで日本通運コーチの)武田久さんに言われて、ポンポン投げるようになった。今のは良い、悪いと体で覚えるため」とテンポの速さを意識した。

同郷の英雄に負けない活躍を誓う。前日16日に引退を発表した稀勢の里と同じ茨城生まれ。出身の流通経大は横綱の出身牛久市の隣で「牛久沼のうなぎやに色紙が飾ってあった。地元で名を挙げられる方は少ない。自分もああいう風になりたい」と努力を重ねて大成するつもりだ。キャンプは2軍スタート。「紅白戦にまずピークを持っていけるように」と焦らずに1軍への階段を1歩ずつ上る。