7月18日は阪神ナインにとって、阪神の関係者にとって特別な1日だ。この日は23年に28歳の若さでこの世を去った、OB横田慎太郎さんの3度目の命日だった。

0-0で迎えた2回2死一塁。梅野隆太郎捕手(35)が広島栗林の145キロ直球を捉えて左前打を放った。大卒の梅野は高卒だった横田さんと13年ドラフト同期入団。「勝負事だから、勝ち負けがある」とチームとして敗戦を悔しがったが、かわいい後輩への思いも胸にそっと抱いていた。「プレーボール前からそういう気持ちでは戦っていた。特別な思いを持って、試合に臨んでいた」。開幕はプロ初の2軍スタート。ファーム本拠地のSGLの室内練習場には、横田さんの顕彰プレートが設置されている。打撃レーン横で、タテジマのユニホーム姿でほほえむ横田さん。梅野も幾度と目にしながら、バットを振ってきた。

梅野に続いて投手強襲安打を放ち、好機を広げたのは熊谷敬宥内野手(30)。同学年で仲が良く、横田さんが復帰した18年がプロ1年目だった。6回1死から中前打をマークした大山悠輔内野手(31)も「ヨコ」と呼び、寮生活をともにした仲だった。この日は白星を届けられなかったが、次こそ1日遅れの白星を。空の上に、これからも勇姿を届け続ける。【磯綾乃】