日本ハムのドラフト1位吉田輝星投手(18=金足農)は、育成を含めた他のルーキー7選手とともに、沖縄・国頭で行う2軍キャンプからのスタートが17日に決まった。この日、新人合同自主トレ後、JRA競馬学校の生徒たちと交流。名馬ディープインパクトのように語り継がれる活躍を誓った。

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吉田輝が、伝説的投手を目指す。千葉・鎌ケ谷で新人合同自主トレに参加し、自主トレ後にはJRA競馬学校の騎手の卵たちと交流した。ウエートトレーニング後となった木馬体験は、自慢の下半身を小刻みに震わせ「すごいキツかったです」と苦笑い。以前から「駆け引きの面で参考にならないかな」と、競馬を見ることがあった。

中でも、ディープインパクトは別格だった。「競馬界の伝説になっているので知っていました」。中央競馬で史上2頭目の無敗のままクラシック3冠など、14戦12勝(G17勝)の戦績を残した伝説のサラブレッド。「プロに入ってから1からのスタート。最終的には、何十年も語り継がれる選手になりたい」と、名馬のような活躍を誓った。

この日、キャンプの2軍スタートが決定。04年に北海道に本拠地移転後、高卒新人投手がキャンプ1軍スタートした例はなく、ダルビッシュや大谷らと同様に体づくりを優先する。「場所は関係ない。国頭でしっかり体をつくって、紅白戦でしっかり投げられるようにしたい。全てを出し切る感じでいきたい」。例年、新人の初実戦となっている2月16日の紅白戦(国頭)へ照準を定めた。

秋田出身の右腕は、南国・沖縄に行くのは初めて。「(沖縄のイメージは)マンゴー? シークワーサーは好きですね。食べてみたいです」と無邪気に笑い、約1カ月のキャンプ生活へ「枕ですね」と相棒を決めた。今日18日にはプロ初のブルペン入りを予定。甲子園からプロへと舞台を変えて、伝説となる姿を見せていく。【田中彩友美】