阪神藤浪晋太郎投手(24)が22日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場でブルペン入りし、今年最多の81球を投げた。「感覚が悪かったので(球数を)投げた」と説明したが、この日は全球をワインドアップから投じ、躍動感もあった。さらに19年型フォーム固めへ“助っ人”の姿も。腱(けん)や体の使い方を指導する野球専門プロ施設「ベースボールメディカルセンター」の相沢一幸氏が鳴尾浜を視察。昨季、藤浪をチェックしたことのある同氏は、この日のブルペン投球を撮影。「その時(18年)と全然違います」と変化を実感していた。

相沢氏は「今回は球速よりもボールのコントロールを、と言われています」と説明。「四肢が長くて体が大きいので、四肢が使えてコントロールできるようになれば、もっとすごいピッチャーになるんじゃないかなと思います」と進化を確信していた。

前日21日の関西スポーツ賞表彰式では、藤浪と親交のある競馬の武豊騎手(49)が「昨年苦しんでいる姿を見てたので頑張ってほしい」とエールを送っていた。それを聞いた藤浪は「いいアドバイスもたくさんもらっています。期待してもらっている分、応えたいなと思います」。サポートに結果で恩返しする。【磯綾乃】