楽天の開幕投手候補の2本柱が、初日からブルペン入りした。2年連続6度目を狙う則本昂大投手(28)と、移籍後初の大役に挑む岸孝之投手(34)は、一緒にキャッチボールをして肩を暖め、キャンプ始動した。

則本は捕手を座らせ、直球のみ55球を投げ込んだ。前日1月31日の自主トレ最終日に続く連投になったが「自分のコンディションを見極めた。思ったより良かったし、ここまでやってきたことが、うまく出来ていたのかなと思えた」。フォームや手首の角度などを確認しながらの初日に、納得の表情を見せた。昨季はオープン戦で足首を捻挫し、10勝11敗、防御率3・69と自己ワースト。6年連続リーグ最多奪三振に向けても、エースの自覚を漂わせた。

岸は捕手を立たせたまま、淡々と71球。「キャッチボールの延長ですよ」と涼しげな表情ながら、切れ味鋭い直球は健在だった。昨季はチームトップの11勝を挙げ、防御率2・72はリーグトップ。「去年より勝利数を多くしたい。調子が悪い時に、どういう投球ができるかが大事になってくる」と自己最多13勝を超える成績を挙げ、優勝に導く。