春の高知で、カツオがカズオをたたく!? 阪神平田勝男2軍監督(59)が2日、松井稼頭央2軍監督(43)率いる西武との16日の練習試合(安芸)の必勝を誓った。

松井2軍監督の初陣で「力入ってるでしょう」と、初采配を振る相手の気合を予想するも、阪神にとっても藤原新オーナーが就任後初めて対外試合を観戦予定の記念の一戦。さっそくプロ3年目の福永が「投げさせて下さい」と、御前登板に名乗りを挙げた。

平田2軍監督の呼びかけに応えるタイミングだった。「オーナーの前で目立とうと思わない選手なんて、いないと思う。さあ、誰になるんやろうな」と登板する投手陣の顔ぶれを予想していた直後、監督のいた安芸ドームの食堂に福永が登場し「いつでも行けます!」と登板を直訴した。アピールを狙う福永の心意気を、平田2軍監督も「いいねえ」と買って「行くでぇ! 福永!」と即決した。

12人いる野手は、実戦復帰に向けて準備を進める横田を除く11人をフルに使う構え。昨季、当時1軍チーフコーチだった平田2軍監督はメットライフドームで現役だった松井2軍監督のあいさつを受けた。年明けに亡くなった楽天星野仙一副会長(享年70)の思い出話をして、ともに深く関わり合った故人をしのんだ。その相手と、今度は2軍を預かる監督同士で対決。「西武とやるとなると、緊張感が違うよ」と、平田2軍監督は早くも腕をまくった。【堀まどか】