「平成の怪物」のシーズン登板が、平成ではなく新元号下になりそうだ。中日与田剛監督(53)が15日、ファンとの接触で右肩の炎症を起こしている中日松坂大輔投手(38)のキャッチボール再開が3月以降になることを明言した。

「(2月中の再開は)まあ、ないでしょう。炎症が引くまで、自分の経験で言っても1週間や10日でさっと引くことはない」。キャッチボール再開が3月にずれ込めば、開幕どころか4月中の1軍復帰は極めて難しい状況だ。

松坂は右肩を痛め、セカンドオピニオンでの検査、治療のため13日に沖縄を離れ、14、15日と県外で再検査を受けた。しかし、この日は沖縄に戻れず、沖縄入りは16日夕。再度の沖縄入り後に与田監督ら球団首脳に症状を報告するという。

西山球団代表は「明日(16日)、松坂君と話をして一番いい方法が何か考える。どちらにせよ、復帰しても同じメニューはこなせない」。キャンプに同行しながらリハビリを続けるか、沖縄県外に場所を移して治療を並行させるかは16日以降の判断となる。

昨年は1月末の入団テストに合わせ、肩を作った松坂。キャンプイン2日目にブルペンに入るなど、精力的に動き、開幕直後の4月5日の巨人戦で先発した。今年はスロー調整を掲げ、キャンプインしたが、まさかのつまずき。平成の球界をリードしたレジェンドのシーズン初登板は、平成の元号が幕を下ろした後になるとみられる。【伊東大介】