左肩や肘の不調から復帰を目指す阪神高橋遥人投手(23)が26日、四国IL・高知との2軍練習試合(安芸)で約8カ月ぶりの実戦登板を果たした。7回に4番手としてマウンドに上がり、1回を無安打2奪三振に抑えた。

高橋遥の表情は喜びに満ちていた。「楽しかったです。打者に投げるのはやっぱりいいなと思いました。投げられてほっとしています」。昨年6月10日ロッテ戦以来の実戦マウンド。最初の打者を見逃し三振に抑えると、2人目の3球目にこの日最速148キロをマーク。最後はツーシームで空振り三振。3人目も二ゴロで、予定の1回を3人で封じた。平田2軍監督は「プラン通り、すごく順調に来ている。投球も落ち着いていたね」と評価した。

新人だった昨季、広島戦で初登板初勝利を挙げるなど2勝を挙げたが、故障で6月に戦列を離れた。治療のため、九州や岐阜の病院にも出かけた。「ケガをして迷惑をかけたし、トレーナーさんだけでなくいろんな方にお世話になりました」と振り返る。今は肘に不安もない。「でもまだ最初の1回なので。今年はケガをしないようにしたい」。期待の左腕が、完全復活への道を力強く歩き始めた。【高垣誠】