阪神先発の浜地真澄投手が故郷で開幕1軍への夢をつないだ。

3回を投げ3安打1失点。甲斐、今宮に単長打を許し、無死二、三塁となった3回のマウンドも牧原の犠飛による1点で踏ん張った。矢野監督は次も1軍で見たいか、と問われると「もちろん」と継続審議を決めた。

福岡大大濠出身の3年目。母や親族が見守る前で圧巻だったのはソフトバンク柳田への真っ向勝負。1回は高めの144キロストレートで空振りを奪い、最後は145キロで中飛に仕留めた。「いい緊張感の中で勉強できました。低めを狙ったボールが高めに入ることもあったので」と反省しながら、柳田にはあえて高めで勝負したことも否定しなかった。矢野監督は「(高めに)スピンの利いた球を投げるのが浜地の武器」と評価した。

2回には今キャンプで元中日の川上憲伸氏(野球評論家)に自ら直訴して学んだ136キロカットボールも試投。内川のタイミングを外し、右飛に打ち取った。期待の星が進化を続ける。

○…昨季36本塁打のソフトバンク柳田が阪神浜地の球筋にうなった。1回の対戦では中飛に。3回2死三塁ではカーブを打ち損じて遊飛だった。この日は対戦2打数無安打。「浮き上がる感じ。スピードガン以上に伸びてきました」と振り返った。