開幕に向けて、心配なニュースが入ってきた。DeNAは10日、石田健太投手(26)が2軍に合流すると発表した。

下関で予定していた広島とのオープン戦は雨天のため中止。練習後、ラミレス監督は石田について「左肘に張りがあると聞いている。すぐ良くなるものでもないから、故障者リストに入りました。今の状況だと(開幕は)難しい。厳しいと思う」と説明し、渋い表情を見せた。

石田は昨季まで2年連続で開幕投手を務めた先発陣の中核を担う左腕。オープン戦はここまで2試合8イニングを投げ、10安打4失点(自責3)。防御率3・38の内容で、順当にローテ入りが確実視されていた。開幕まで20日を切ったタイミングでの故障。ラミレス監督は「復帰については、分からない。故障者リストに入るということは、少しの期間、野球を出来なくなる。そこからまた投げ始めて、実戦を経てとなる。(全治は)分からない」と唇をかんだ。

昨季チームトップの11勝を挙げ、新人王に輝いた東は左肘違和感で、2軍暮らしが続いている。ブルペン投球を再開しているが、実戦復帰は4月以降の見込み。その中で、石田の離脱。前日9日の侍ジャパンの強化試合(対メキシコ)に先発し、2回4奪三振1安打無失点と好投した今永、さらには16年ドラフト1位浜口、そして対外試合デビューから8イニング連続無失点のドラフト1位上茶谷大河投手(22=東洋大)らにかかる期待は大きい。ラミレス監督は「(故障は)起こり得ること。仕方ない」と話し、球場を後にした。さまざまなシミュレーションを練り、開幕に向けて最善策を見いだす。