昨季限りで現役引退した新井貴浩氏(42)の引退セレモニーを見守ろうと、広島-オリックス戦が行われる16日のマツダスタジアムには、開門前から多くのファンが列をつくった。

シーズン中は指定席となる内、外野席が、オープン戦は一部を除いて自由席として販売されており、少しでも良い席を確保するため徹夜組も多数出た。

球団は開門を15分早めて対応。警備員も相当数増やしたという。入場券部は「自由席として販売したのは2万席くらい。セレモニーを行うことが発表されてから、2、3日で売り切れました」と説明した。

2月25日に公式戦チケット購入に必要な抽選券を配布した際には、球場に推定5万人のファンがかけつけ大混乱に陥ったが、この日は整然と入場が行われた。

列をつくったファンは「前日の朝8時から並んでいる」「夜は雨と雷がすごくて、とても寒かった」「(新井氏が)最後なので、できるだけ近くで見たかった」などと話していた。