福岡大は20日、元ダイエー(現ソフトバンク)の投手で野球部の渡辺正和監督(52)が4月1日付で退任し副部長になることを発表した。2015年(平27)4月に監督に就任して4年。5年目のシーズンを迎える春季リーグ戦を目前に退任し、堀壮太副部長(37)が監督を兼任することなった。

渡辺監督は佐賀西から筑波大へ。東京ガスを経て、92年ドラフト5位でダイエーに入団。筑波大卒の「エリート」イメージとメガネ姿もあり「ナベジイ」と呼ばれて親しまれ、左の中継ぎとして一時代を築き、99年、00年の連覇に貢献した。03年オフに引退後、解説者時代を経て、福岡大大学院に入学。野球部投手コーチを経て監督に就任していた。リーグ4連覇を引き継ぐ形で就任も2年間優勝がなく、屈辱のBクラス4位も味わったが、17年春に初優勝を果たすと春季リーグは2連覇に成功した。しかし、大学野球選手権では逆転負け、完封負けと2年連続で初戦敗退を喫していた。屈辱を期して臨むはずのシーズンを前にして交代だった。

昨年春季リーグで最優秀選手だった左腕、秋山遼太郎投手を育てるなど、投手コーチ時代から続いて投手育成には定評があったが、全国では勝てなかった。