現役引退を表明したマリナーズ・イチロー外野手の古巣、オリックス湊通夫球団社長(56)は22日、イチローをコーチなどで招請する可能性を否定はしなかった。「今、バットを置いたことに対していろんな考えがあると思う」と心境を思いやった上で、「その中で野球界として交わる部分があれば球団として交わっていきたい」との考えを示した。

95年のリーグ優勝、96年の日本一をコーチとして、ともに味わった長村裕之球団本部長(60)は「彼のすごさ、野球の道具の手入れ、体の手入れ、バットを振る量を見てきた」と当時を懐かしみ、「昨日までよくやった。お疲れさまでした」とねぎらった。イチローのメジャー移籍後、空き番号となっている背番号「51」については「今までもああなっていたので、これも現状としてはそういう形になる」と語り、“事実上の永久欠番”を継続するもようだ。入閣など球団としてのアプローチは「今はマリナーズに所属しているし、こちらからどうのというのはない」とした。

チームはこの日、大阪市住吉区の住吉大社で恒例の必勝祈願と本拠地、京セラドーム大阪の安全祈願を行い、西村徳文監督(59)や外国人を除いた選手、コーチ陣、球団幹部ら51人が参加した。