中日にとって3年ぶりの貯金は、あと1歩で届かなかった。2-2の同点で迎えた9回、与田剛監督はマウンドに小熊を送った。1死一、三塁から代打佐野に左前打を打たれ、サヨナラ負け。

先発の柳が初回に2点を奪われたが、ロドリゲス、祖父江とつなぎ、DeNAの勢いを止めていた。しかし、最後に小熊がつかまった。指揮官は最終回のリリーフ起用を説明した。「延長も考えないと。ホーム、ビジターの違いもある。いろいろな選択肢の中から相談して決めた」。ビジターのため、勝ち越さないと、ストッパー鈴木博を投入できなかった。7回にも先頭大野が四球を選び、勝ち越しのチャンスはあった。しかし代打亀沢が送りバントを失敗。2死満塁でビシエドが二ゴロに沈み、勝ち越せなかった。

与田監督 チャンスで先に勝ち越したかった。バントに関しては、向こうが最後に嶺井がしっかり決めてきた。結果的にウチはそれができていない。これから練習していくしかない。

9回のDeNAは代打嶺井が送りバントを決め、チャンスを広げサヨナラ劇につなげたことと比較した。

与田監督 (4月2日からは)本拠地開幕なので切り替えてやっていくしかない。(開幕3連戦で)1つ勝てたことが喜び。いつも言うように悪いことばかり探してもしょうがない。負けた中にも、今後、生きることが、いくつも見えてきている。負けても内容は無駄にならない。今後に生かして行かなければならない。

7年連続で開幕カードは負け越した。それでも指揮官は前を見据えた。貯金は先送りになったが、収穫を胸に与田竜は、本拠地で出直しをかける。