“燕のゴジラ”が火を噴いた。ヤクルト村上宗隆内野手(19)が、2号ソロを含む3安打でプロ初の猛打賞をマークした。

1回の適時打で流れに乗ると、3回1死に広島先発ジョンソンの初球148キロを完璧に捉え、スタンド中段まで飛ばす2号ソロで追加点。「1打席1打席、しっかり結果を残そうと思っていた」と納得の表情だった。5回にも二塁打を放ち、チームも今季最多の13安打、10得点を奪い快勝した。

試合前練習で、小川監督から「やせたのか?」と声をかけられた。最近は体重を量っていないため増減は分からなかったが「気楽にいけよ」のひと言が耳に残った。最近2試合は無安打で、この日の試合前の時点で打率は1割3厘に低迷。それでも将来性を買われてスタメン出場を続けている。「いろいろ修正して、試行錯誤している。これまで迷惑をかけてきたので、頑張りたい」と話した。小川監督は「結果が出ることが、一番の薬。打てたことは彼にとって大きい。間違いなく、何年か後に3割30本を打てる選手」と太鼓判を押した。【保坂恭子】