長崎出身のソフトバンク川島慶三内野手が10年ぶりの凱旋(がいせん)で地元ファンに感謝した。

川島は今季初スタメンで出場。「監督の粋な計らいですよ」と笑ったが、柳田を欠くなど苦しいチーム事情の中で、経験豊富なベテランの力が必要だった。守備位置はキャンプでも練習していなかった左翼守備での先発だったが「出たら自分の責任。しっかりプレーしようと思った」と難なくこなした。1点を追う4回1死満塁の第2打席では、スタンドがこの日一番の盛り上がりで大声援が送られた。追い込まれてからきっちり外野に打ち上げ、同点の犠牲フライとした。

川島は「声援をすごく送ってくださったファンの方に感謝ですね。打たないかんなという場面で犠飛を打てて良かった。あんなに感謝の気持ちを持ちながら打席に入ったのは初めてかもしれない。後押ししてもらいました」と感慨深げに振り返った。