春5連覇を狙う東海大北海道が札幌大谷大を下して6勝目を挙げ、優勝戦線に踏みとどまった。25日の最終戦で、7勝2敗の首位星槎道都大との直接対決を制し、27日のプレーオフ(札幌麻生)でも勝てば、逆転でのリーグ制覇となる。

4番の浦田純平三塁手(2年=東海大札幌)が先制の中前打を含む4安打2打点と気を吐き、打線をけん引した。最終戦に向け「直接対決でもしっかり戦って、優勝につなげたい」と前を向いた。

人生初の4番に入った22日の北海学園大戦は3打数無安打に終わり「大きいのを打ってやろうと力みすぎていた。下半身が伸び上がっていた」とフォーム修正。この日、最初の打席で中前適時打を放つと、3回2死で左翼線二塁打、7回先頭でも再び左翼線二塁打を放ち、3点目の生還を果たした。さらに、8回1死二、三塁でも左前適時打を放ち、3点に絡む働きで、流れを引き寄せた。

1年秋からベンチ入りもレギュラー定着は今春から。3月の長崎遠征前まではBチーム。同遠征中の練習試合で3戦3発と結果を出し三塁の定位置を勝ち取った。第1節は主に8番打者として12打数4安打、2本塁打、打率3割と活躍した上で、さらに技術を上げようと工夫した。第2節までの約2週間は「今度は厳しいコースを攻められる」と、意図的に打席の位置を変え、内外角のストライクぎりぎりの球を芯でとらえる練習を繰り返してきた。目的を持った取り組みが、本番での成果につながった。

星槎道都大には第1節で0-8と7回コールド負けを喫している。「1日空くので、練習でしっかり整理をして、リベンジにつなげたい」。まずは直接対決で追いつき、ライバルにプレッシャーをかける。【永野高輔】