20日に現役を引退した元巨人の上原浩治氏(44)が25日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、ファームの監督、コーチ、選手、スタッフらにあいさつを行った。

イースタン・リーグの楽天戦の練習前にグラウンドの中堅周辺へグレーのスラックス、ワイシャツ姿で登場。集まった選手らを前に「いろいろとご迷惑かけました。ここにいる人たちは2軍なので、1日でも早く1軍に上がって活躍するように頑張ってください。本当にいろいろありがとうございました」とあいさつした。

畠世周投手から花束を受け取り「上原さん21年間お疲れさまでした!Congratulations!」と映された電光掲示板の前に、記念撮影。畠の「胴上げいきましょう!」とのかけ声を合図にナインの手で13度、宙を舞った。

荷物整理後に取材に応じ「トータルで12年通いましたし、すごく成長させてもらった場所でしたね」と同球場で過ごした日々を振り返った。胴上げには「『21回やるぞ』と言ってもらえたので『それは勘弁して』ということで途中でやめましたけど(笑い)。でもそういう気持ちはうれしいですね」と喜んだ。

今後については「本当に決まってないので。何かするという事も考えてないですし、どうしようかな、というのが本音です」。最後はファームの選手へ向け「2軍にいるべき選手じゃない人もいっぱいいますからね。1軍で活躍して初めてプロ野球選手だと思う。2軍というのはあくまでも2軍で、1軍で結果を出さないといけない世界ですから」とメッセージを送り、車で球場を後にした。