ヤクルト五十嵐亮太投手が、史上7人目の通算800試合登板に到達した。

1点差に詰め寄って迎えた5回。1番野間から始まる広島の上位打線を1安打無失点に抑えた。すべて救援での800登板に「過去の先輩方は素晴らしい成績を残した人ばかり。簡単に比較できないですが、数字が残ってありがたい」と誇った。

日米通算22年目。この日、40歳の誕生日を迎えた。「下半身も大事だし、肩肘が元気だから投げられる」。入団時から徹底的な走り込みで鍛えた強い肉体と、変化を恐れない柔軟な精神がタフネスを支える。「若いころは、良いときの理想を追い求めてしまう。今は、その日の状態に合ったものをチョイスできる」。不惑を迎えて余裕もできた。

依然、チームは連敗中。「勝負事だからプレッシャーもある。でもそれ抜きに、自分の仕事をすることが大事だと思います」。今季も既に23試合を任された。開幕直前に1軍メンバーに滑り込んだベテランが、力強く尽力している。