<第90回都市対抗野球大会近畿地区第二次予選:日本生命3-2パナソニック>◇第5代表決定戦1回戦◇6日◇大阪シティ信用金庫スタジアム

今秋ドラフト候補のパナソニック・片山勢三内野手(23=九州共立大)が今季3号となるソロ本塁打を放った。 

176センチ、105キロの大砲に、ついに1本が出た。2点を追う7回表、スライダーを捉えた打球は、大きな弧を描いて左翼席へ。「今日は良い感じで打てた」。試合には敗れたが、不振が続いていた片山はわずかに明るい表情を見せた。 3日のNTT西日本戦では1打数無安打、5日のミキハウス戦では3打数1安打。「そんなに状態は悪くなかったけど、打ち損じたり心から外されたり」と打撃は停滞状態だった。「チームのために打って活躍」と、5日の試合後は、自チームの雨天練習場で1時間ほど打ち込んだ。 自身のレベルアップのために努力を怠らない日々だ。大柄の体格が似ていることから、西武・中村剛也、山川穂高内野手らを参考にしており「攻められ方、打ち方、待ち方を参考に」とバッティング練習の動画を細かくチェックする。また、「投手が動いたときの足の上げ方を参考にしている」と阪神・近本光司外野手の足を上げるタイミングをまね、取り入れる。「一日中、野球のことを考えています」と自室のテレビでは野球中継を付けることが多く、野球に対して実直なな姿勢を貫く。 試合に敗れたパナソニックは、10日の第6代表決定戦(対戦相手未定・10時・大阪シティ信用金庫スタジアム)で、近畿地区代表最後の枠をかけ戦う。「やるしかない。会社の上司の方とかから(応援の)連絡も来るので。万全な状態にしていきたい」と、ギアを上げた。 この日勝利した日本生命は9日に行われる第5代表決定戦決勝に勝利すれば、2年ぶりの都市対抗本戦出場が決まる。