珍事が起きた。両先発がともに1回を投げきれずに降板。1回表で楽天が挙げた6点リードを、DeNAが裏の攻撃で7点を奪い、ひっくり返した。

波乱の幕開けはDeNA先発の大貫晋一投手(25)。茂木、島内に連続で二塁打を浴びて先制を許すと、断ち切れない。押し出しを含む3四球と4安打、1死も取れずに4点目を失った時点で降板した。2番手の進藤も適時打、押し出し四球を許して大貫は6失点が記録された。

1回表の攻撃が33分費やされ、6点のリードをもらった楽天古川もピリッとしない。ストライクが入らずに1死三塁から3連続四球で押し出し。なおも1死満塁でロペスが左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち、3点差に迫る。続く伊藤光にこの回4つめの四球を与え、再び1死満塁とすると大和が適時打を放ち2点差。ここで平石監督は古川をあきらめ、2番手に戸村を投入した。

代打楠本を空振り三振に仕留めるも、再び先頭に戻った神里が走者一掃の逆転3点適時二塁打を放ち、試合をひっくり返した。

3番のソトが三振に倒れて3アウトになり、1回が終了したのはプレーボールがかかった午後2時15分から1時間7分後の午後3時22分。

1回表に楽天が6点リードを奪うも、直後のDeNAの攻撃で7点を挙げる大逆転劇。1イニングだけで1時間以上かかる大荒れの試合展開となった。