29日にリーグ戦再開初戦を迎える阪神にとって、糸井嘉男外野手(37)が打線のキーマンの1人だ。交流戦終盤から状態も上向き始め、現在打率はチームトップの3割5厘。中日2連戦次第では、月間MVPも射程圏だ。

現在月間打率は3割6分6厘。上り調子のベテランに矢野監督も期待を寄せる。「ヒットの内容とか、打ってる状態とか打球とか、そういうのは良くなってるなというのがあるような上がり方だった。スタートとしてはいい状態で嘉男も臨めると思う」。交流戦では5打数4安打だった19日楽天戦(甲子園)から終盤に安打を量産。5試合で20打数13安打と打ちまくった。

「チカ(近本)が出て(糸原)健斗がいって、嘉男がそういう位置にいい状態でいてくれたら。一番いい形にはもちろんなる。嘉男もランナーをかえしたいと思っていると思うし」と矢野監督。1、2番がつなぎ3番が適時打を放つ、理想の形でスタートダッシュを決める。【磯綾乃】