西武山川穂高内野手(27)の“物言いリクエスト”が成功した。5回2死、オリックス小田の打球を三塁手中村が捕球。一塁山川へのスローが若干浮き、山川は精いっぱい体を伸ばして送球をもぎ取った。ギリギリアウトといったタイミングだが、一塁塁審は足がベースから離れたと判定。セーフのジャッジを下した。

しかし、ここで山川が引き下がらなかった。アウトの確信があったのか、西武ベンチに向かって指で窓を作るようにリクエストのポーズを繰り広げた。辻監督は笑顔で応え、ベンチから歩み出て審判団にリクエストを要求した。

その後、球場内に映し出されたリプレー検証では驚きの映像が。山川が思い切り伸びて捕球したミットが、走り抜けようとしていた小田の左手に偶然タッチしていた。ベースから足が離れる前に捕球したミットでタッチしていたことが明らかになり、判定はセーフからアウトに変更してリクエストは成功。山川の“物言い”で3アウト、チェンジとなった。

辻監督は「山川がこうやった(リクエストのジェスチャー)からね。でも審判と俺が目が合ってない(笑い)。アイツの動きで(リプレー検証が)始まったんじゃないの。ちょっと笑ったけどね」と笑顔で振り返った。