痛恨のサヨナラ負けだ。広島が延長10回の末、DeNAに敗れてリーグ戦再開後2連敗となった。
先発アドゥワが7回1失点と好投、リリーフ陣も無失点でつないだが、4番手中村恭が我慢しきれなかった。
緒方孝市監督(50)は「この結果に対しては、いい采配ができなかったということ」と話した。この日勝った首位巨人とは2・5ゲーム差。カープが踏ん張りどころを迎えている。
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延長10回、1-2のサヨナラ負け。勝ち切れなかったのか、我慢し切れなかったのか。帰りのバスに向かって歩を進めながら、緒方監督が言葉をつないだ。
「勝つチャンスはあったし、この結果に対しては、いい采配ができなかったということ。選手は必死にやっている」。誰も責めることなく、敗戦の責任を背負い込んだ。
先発アドゥワは7回1失点と好投した。前夜5本塁打を放った強力打線に対し、序盤から強気に内角を突き、意識させた。1回無死一塁から、2番ソトは内角に3球続けた後、外のカーブで空振り三振。3番ロペスは内角直球で一邪飛に仕留めた。4番筒香は右飛。2回、伊藤光に先制6号ソロを浴びたが、強気な姿勢は変えない。1つ1つ、力強くアウトを重ねた。
チーム状況は分かっていた。前夜はエース大瀬良で必勝態勢のはずだったが、まさかの大乱調で大敗した。ズルズル黒星を重ねるわけにはいかない。できるだけ長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献する。強い思いを胸に、マウンドに上がった。7回を投げ終えた時点で94球。余力はあったが、8回先頭の打席で代打を送られた。「粘り強く、丁寧には投げられた」と振り返った。
その思いは、リリーフ陣がつないだ。レグナルトが8回、守護神フランスアが9回を0封。それでも決着がつかず、延長10回のマウントに立ったのが中村恭だった。先頭の代打桑原に三塁打を許した後、神里、ソトを連続三振で2死まできた。ロペスは申告敬遠。筒香勝負にかけたが、際どいところを突いて四球。満塁から宮崎に中前へサヨナラポテン打を浴び「どんな場面でも0で抑えるのが仕事」と唇をかんだ。
打線は安打が出ているのに、あと1本が出ない。7回1死一、三塁で磯村が、10回1死一、二塁で代打長野が併殺打に倒れた。緒方監督は「選手だけの責任じゃない」とかばった。
首位巨人と2・5差。これ以上広げられたくない。投打がかみ合うきっかけになる白星が欲しい。【村野森】



