DeNA今永昇太投手(25)が今季2度目、通算では4度目の完封で9勝目を挙げ、チームに今季初の5連勝を呼び込んだ。124球を投げ、4安打無失点。9回にはバットで好機を広げ、4点目のホームも踏む独壇場だった。

2戦連続5失点以上で黒星を喫していたが、キレのある直球が復活した。「ここ3試合投げてた真っすぐとは押し込みが違った。見逃しも取れたしファウルも取れた。だから変化球も生かせた。真っすぐがすべてです」。持ち味の奪三振こそ4個にとどまったが、先頭福留に安打を許した2回は、マルテを遊ゴロ、鳥谷を一ゴロ、梅野を二飛と後続に満足にバットを振らせなかった。

前回登板後、木塚コーチから「初球からアウトローとかインハイとか『点』で投げてないか? お前が良かった時はそんなこと考えずゾーンに強い球を投げていただろ」と指摘され「気が楽になりました」。下半身主体でしっかり足をついて投げることを意識して調整。直球に力強さが戻った。首位巨人とは5・5ゲーム差に。侍ジャパン稲葉監督の前で「特に意識はしなかったです」と平然と好投した今永がDeNAを上昇させる。【千葉修宏】