巨人原辰徳監督(61)が30日、広島に勝利し、監督通算1000勝を達成した。通算7度のリーグ優勝、3度の日本一を成し遂げる指揮官の今季の象徴的な采配を振り返る。

(1)4月4日阪神戦(東京ドーム)、2点リードの2死一、三塁で一塁走者のゲレーロが二盗し、三塁走者の亀井が本盗を決めた。

(2)5月30日阪神戦(甲子園)、高木が同点の延長11回無死満塁の大ピンチを無失点。6月12日の西武戦(メットライフドーム)、1点リードの5回から登板し、3回を無失点。

(3)7月3日中日戦(東京ドーム)、同点の9回に先頭の若林が四球で出塁し、グリーンライトで初球に二盗を成功。増田大の犠打失策でサヨナラ勝ちした。

(4)7月8日阪神戦(甲子園)、同点の8回1死、中前打で出塁した岡本に代走増田大を起用。けん制悪送球、三盗で三塁に進み、陽岱鋼の遊撃内野安打で勝ち越した。

(5)7月16日ヤクルト戦(神宮)、2点リードの2回1死一、三塁で山口が2ボールからの3球目に送りバントをファウル。4球目はスクイズで追加点を挙げた。

(6)7月23日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)、同点の9回無死一、二塁で陽岱鋼の打順で代打重信。強攻し、プロ入り初のサヨナラ安打を放った。

(7)7月9日阪神戦(甲子園)、1点リードの9回無死一、二塁で岡本がプロ入り初の犠打。3月30日の広島戦(マツダスタジアム)、2点リードの9回無死一、二塁で坂本勇が犠打。4月21日阪神戦(甲子園)、2点リードの8回無死一、二塁で丸がセーフティーバントを成功。

(8)「初回から2点を取りにく野球」で開幕戦から2番に坂本勇を起用した。

(9)5月4日の広島戦(マツダスタジアム)、試合前の打撃練習を行わず、コンディション調整を最優先した。

(10)5月26日広島戦(東京ドーム)、捕手の大城を一塁手で起用した。

(11)配置転換(桜井先発転向、田口リリーフ転向、沢村リリーフ再々転向)

(12)中川を「ポリバレントクローザー」に任命。

(13)小林、炭谷、大城の捕手複数制を採用。