鮮やかな集中攻撃で、LSレディースが3位となった。九州エンジェルスと対戦し、4回表に先発の佐藤なつみ(市川)が3安打を打たれて1点を先制された。

その裏1死後、7番星野和子(わこ)主将(我孫子)が三塁内野安打で出塁、8番宮田采恵(ことえ、木更津)が右前に続き、9番柴嵜双愛(ふあ、袖ケ浦)の送りバントが野選になって満塁。2死後、2番加藤桜和(さわ、千葉南)、3番難波凪(八千代)の連打、四球を挟んで5番佐藤の右前打など打線がつながって、打者10人で5点を挙げて一気に逆転した。5回にも1点を追加。終盤、疲れが見えた佐藤の制球が乱れて反撃にあったが、1点差で逃げ切った。

逆転の口火を切った星野主将は「走者が出ると今日が一番盛り上がった。最後に勝ててよかった」と、笑顔を見せた。千葉、茨城の東関東支部チームの選手たちで構成され、月1回平均で集まって練習し、合宿も行ってコミュニケーションをとっている。それでも「個人個人違うチームで、見方とか違うので、統一するのが大変」(星野主将)と混成チームの苦労もある。

加藤浩史監督は「全員出場しました。優勝しかないといっていたので、3位は残念。打撃の波が大きくて。ただ、今までの中で一番仕上がったし、まとまっていた」と、チームの成長を感じていた。