「BOAT RACEナイター」と銘打たれた試合で、ボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太(33)が始球式に登場した。

昨年7月6日の楽天-西武戦でも「登板」を予定していたが、雨天中止となっていた。セットポジションからの投球は捕手の手前でワンバウンドとなり「ズバンといきたかったですけどね。でも、晴れてよかったです」と笑顔で振り返った。

試合前は楽天平石監督と並んで打撃練習に熱い視線を送った。「息子が野球を始めて半年くらい。よくキャッチボールもします。右バッターなんですが、チームの監督からは『浅村選手や、昔なら落合選手のバッティングを参考にするように』と言われているので、(浅村の打撃練習の)動画も撮らせていただいた。あの球をあそこまで(遠くに)飛ばすなんて、あり得ない。生で見ると、見る側にもリスペクトがいる。スポーツは生観戦だなとあらためて思いますね」と父親目線も交えながらほほ笑んだ。

トークショーも開催。7月12日にロブ・ブラント(米国)との再戦を制して王座に返り咲いた。「せっかく世界チャンピオンの称号があるので、できるだけ強い相手、名前のある相手とビッグファイトをしたい。(元3団体統一王者の)ゴロフキン、カネロ(ミドル級トップのサウル・アルバレス)、強いチャンピオンがいる。彼らのような選手と試合がしたい。次の試合なのか、その次なのか、(さらに)その次なのか分かりませんが、皆さんが見たいと思う、面白い試合がしたい」と意欲をにじませた。