巨人菅野智之投手(29)が5日、腰痛のため出場選手登録を抹消された。5月中旬の腰の違和感に続き、今季2度目の離脱となった。先発した4日中日戦で異変を訴え、2回44球4失点で降板していた。

当初、次回登板は7連戦の初戦となる10日DeNA戦の予定だったが、回避が決定。宮本投手総合コーチは「10日間で帰ってきてもらえると思う。ペナントの残り3つを彼にやってもらうというところです」と長期離脱には至らないと強調した。最短での復帰となれば、15日阪神戦から21日、27日のリーグ最終戦と、ともに2位DeNA戦の3試合の先発を託す構えだ。

この日、菅野は東京ドームでの試合前練習でトレーナーに付き添われて慎重に状態を確認。約30メートルの距離で5球程度のキャッチボールだけで、ベンチ裏へ引き揚げた。エース不在の8試合は現状では1軍ローテ陣の山口、桜井、高橋が軸になる。また、2軍調整中の今村が12日から、メルセデスは14日からそれぞれ再登録が可能。さらに、古川、高田らも候補に挙がる。大黒柱の離脱は大きな痛手だが、先発陣一丸で乗り越える。

◆菅野の主な故障 14年8月4日、右手中指の腱(けん)炎症のため、プロ初の出場選手登録抹消。同10月2日、ヤクルト戦で右肘靱帯(じんたい)部分損傷のため2回降板。翌日に登録抹消され、CSファイナルステージに登板できず。15年5月31日、首痛のため登録抹消。16年8月5日、広島戦で左足親指の爪と皮膚の間にできた血まめがつぶれ4回に降板し、翌日登録抹消。今年5月21日、腰の違和感のため登録抹消。