勝てば5年ぶりのリーグ優勝が決まる巨人のドラフト6位ルーキー戸郷翔征投手(19)がプロ初登板初先発に臨み、5回途中2失点と堂々たる投球を披露した。

周囲の期待をはるかに上回る立ち上がりだった。初回、DeNA乙坂に対してプロ第1球は外角151キロの直球でボールとなったが、2球目以降も直球を押し切り空振り三振。梶谷、ソトも内野ゴロに打ち取り、7球で3者凡退に抑えた。

2回も無安打に抑えたが、0-0の3回。2死から戸柱に右中間へ二塁打を打たれ初安打とされると、続く乙坂に2ボールから真ん中高めの150キロを右翼席へ運ばれ、先制2ランを許した。

それでも4回を3人で抑え、5回2死一、二塁とされた場面で、原監督から2番手高木へと交代を告げられた。

61球を投げ直球33球中27球が150キロをマーク。自己最速タイの154キロも計測し存在感を示した。

高卒新人投手の1年目でのデビューは04年平岡政樹、西村健太朗以来15年ぶり。エース菅野が腰痛で離脱し、先発の枚数不足が深刻化する中、00年生まれの19歳がサプライズを起こした。