今秋の南関東大会で準優勝した浜松南が、初戦を突破した。17安打16得点の猛攻で、同3位の三島にコールド勝ち。

4番の藤田駿斗主将(浜北北部中2年)が、3安打3打点の活躍でチームをけん引すると、公式戦初先発の松井柊投手(三ケ日中2年)も、3回無安打無失点の好投で打線の援護に応えた。今大会は第20回記念大会で、28日に開会式を終えた。神奈川代表との決勝戦は、11月9日に行われる。

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浜松南の4番が口火を切った。1回表1死二、三塁で、藤田が左前へ先制の2点適時打。「強い打球で打点を挙げようと打席に入った。思い通りの打撃ができました」。2回には、1死からの7連打などで一挙8得点。試合を決定付けた。「打線がつながって、自分たちの持ち味を発揮できた」と、満足げに話した。

松井は、序盤こそ緊張していたというが、キレ味鋭い直球とスライダーで相手打線を翻弄(ほんろう)。6三振を奪う力強い投球を披露した。「点差が開いていたが、気を抜かないように気をつけていた。期待に応えられて良かったです」と、白い歯を見せた。

チームは、秋季大会から一戦ごとに成長し、自信を深めている。この日もノーサインながら、自らの判断で盗塁をするなど、積極性も身についてきた。藤田は「次も自分たちで何をすべきか考えながらやっていきたい」と、浜松との2回戦へ向けて意気込んだ。【河合萌彦】