「ONE TEAM」で日本一だ! ソフトバンク内川聖一内野手(37)が15日、快進撃を続けるラグビー日本代表にあやかり「チーム一丸」の精神で巨人との日本シリーズに臨む意気込みを明かした。

   ◇   ◇   ◇

全体練習開始前のウオーミングアップ中に、内川らの明るい声が響いた。アメフトのボールをラグビーボールに見立て、横パスをつなぎながらのダッシュを繰り返した。ラグビーのトップリーグ、ヤマハ発動機で指導歴もある大塚コンディショニング担当のアイデアで取り入れた練習だ。大塚氏は「動きがバラバラで、全然『ONE TEAM』じゃなかったですね」と苦笑いしたが、楕円(だえん)球を追い、日本一への心をひとつにしたはずだ。

ラグビー好きで、現在開催中のW杯では試合開催地で出身地の大分市から「特別サポーター」に任命されている内川も「いい雰囲気でウオーミングアップできた」と笑顔でパスをつないだ。百戦錬磨のベテランも、躍動する桜のジャージーに心を動かされている。「あれだけラグビーが盛り上がっている要因として、全員が体を張っているからというのがあると思う。応援したいと思わせる。ぼくも、そういう姿を見て『頑張ろう』と思わせてもらっている1人」と力を込めた。

4戦連続2桁安打で勝ち上がったCSファイナルSも「チーム一丸」が大きかったと説く。「勝つというのはバッターが頑張っただけではなくて、ピッチャーが抑えてくれたからこそああいう展開にできた。ピッチャーが点を取られれば、バッターが頑張らなきゃいけない。ピッチャーが抑えてくれている間に、先に点を取ってあげられればいい。お互いを思いやりながらやれればいい」と力説した。「ONE TEAM」の精神で頂点まで走る。【山本大地】