東洋大が勝ち、1勝1敗のタイに戻した。

3-1の8回表、適時失策で2点を失い、追い付かれた。だが、その裏に打線がつながり、5得点で勝ち越した。

ドラフト候補の佐藤都志也捕手(4年=聖光学院)が攻守に光った。8回表、同点に追い付かれ、なお1死一、三塁。ここで立正大・瀬戸を空振り三振。スタートを切っていた一塁走者の二盗も阻止し、三振ゲッツーでピンチを脱した。

三塁走者がいたため、重盗を仕掛けられる可能性もあったが「迷わず(二塁送球を)いきました。流れを持ってこられたと思います」と胸を張った。

その裏の攻撃では、3点を勝ち越し、なお2死二、三塁で右越えにフェンス直撃の2点適時二塁打を放った。「狙わず、後ろにつなぐ気持ちでした。スライダーだと思います。イメージは逆方向。内に甘い球がきて、反応できました。開かずに打てました」と、試合を決定づけた。

この日の夕方5時からはドラフト会議が控える。「今は勝ったことにホッとしてます。明日、どう勝とうかと。近づいてきたら意識も変わると思います」と落ち着いて話した。高校時は指名漏れを味わった。「心技体、一回り大きくなったと思います。成長できました。自信を持って臨めます」。大学4年間で、上位指名候補にまでなった。2度目となる運命の日へ、堂々と向かう。