みやざきフェニックス・リーグに参加している日本ハム田中瑛斗投手(20)が、25日に行われる侍ジャパンとの練習試合(サンマリン宮崎)で先発することが決まった。大分県出身。故郷の隣県で開催される一戦での大役を射止めた高卒2年目右腕は「各球団の中心選手が全員集まっている。1試合でも戦えるのは楽しみ」と声を弾ませた。

同期入団の北浦やルーキー吉田輝と先発の座を争っていたが、加藤2軍投手コーチは「一番状態がいい。意図した投球ができている」と、抜てきの理由を説明した。同リーグでは2試合に先発し、14回11安打6失点も、投球回数を上回る19三振を奪った。長い手足から繰り出す最速150キロの直球に、スライダーやチェンジアップ、さらに上沢から助言を受けた習得中のフォークボールは「けっこう空振りが取れて手応えがある」(田中)と磨きがかかってきた。

21日は休養日で、22日から本番へ向けた最終仕上げに臨む。「思い出作りという気持ちでは、投げたくない。1つでも多くアウトを取りにいきたいです」。周囲の度肝を抜く投球を期した。【中島宙恵】