ヤクルトがドラフト1位、星稜・奥川恭伸投手(18)のロードマップを作成する。スカウト陣が奥川と異例の緊急面談を行うことが24日、分かった。橿渕スカウトグループデスクと、担当の阿部スカウトが、11月上旬に石川・金沢の星稜に赴き、同校の林監督、奥川と面談をする予定。球団幹部は「ヤンキース田中将大投手や、エンゼルス大谷翔平投手のようになる可能性がある。過去に(面談など)ここまでしたことはないが、育成プランを含めて前例を作らないといけない」と意図を明かした。

“奥川プラン”を入念に作り上げる。現在のコンディションを把握するため、練習も2日間にわたって視察する計画。高校入学時から追っている阿部スカウトが、しっかりチェックする。従来の高卒新人投手育成では、新人合同自主トレをスタートとして考え、3月下旬に初めての実戦登板を迎える。しかし奥川の場合は事前に本人の来季の目標を聞き、育成プランに反映させる考え。コンディションや、球団としての育成の方針、現場の意見を総合して、プロ1年目の実戦登板、1軍登板の最善のタイミングを探っていく。

奥川は「たくさん勝てる投手になりたい。球界のエースになれるように頑張りたい」と将来を見据えて目標を掲げており、球団の総力を挙げて日本球界の宝を育てる。