日本一の二遊間を脅かす! ソフトバンク育成3位の八戸学院光星(青森)伊藤大将(だいすけ)内野手(18)が28日、八戸市内の同校で指名あいさつを受けた。

今宮健太遊撃手(28)は09年ドラフト1位だが、日本シリーズでも定位置をつかんだ牧原大成二塁手(27)は10年育成5位。「今年も日本一になった強いチーム。牧原選手のはい上がった姿は、自分がどれだけやるかで、あそこに立てるかどうか決まると思えました」と背中を追う。

走攻守3拍子そろったプレーを評価されているが、体力面も含めて、すべてにレベルアップしなくては通用しないことも理解している。「まずは内野手の選手に守備のことを聞いてみたい。高校で学んだことと違うこともあると思うので」と積極的に吸収できる環境を心待ちにする。

高校では2年夏から3季連続で甲子園を経験した。だが、個人的には苦い思い出しか残っていない。2年時は遊撃手として守備のみの出場。今春は無安打で初戦敗退。今夏は8強進出も、明石商(兵庫)との準々決勝に1回2死満塁で三振。3回にも1死一、三塁で遊ゴロ併殺に倒れて途中交代した。「甲子園では気持ちの強さが大事なことを教えてもらった。プロでは大舞台で活躍でき、ここ一番でチームを救える選手になりたい」。甲子園通算7戦で19打数3安打0打点だった悔しさは、最高峰の舞台で晴らす。【鎌田直秀】