福田が選んだのはロッテだった。26日、福岡市中央区のヤフオクドームに足を運び、親しんだソフトバンクには直接別れを告げ、獲得に名乗りを上げていた5球団に連絡を入れた。「本当に悩みました」。ポイントは「恩師」の存在だった。

「鳥越ヘッドコーチの存在が大きかったし、ロッテとの交渉後に2度ほど、井口監督からも電話で連絡してもらった。2人の存在は大きかった」

契約は4年4億8000万円プラス出来高(金額は推定)。他球団からはその条件を上回る金額提示があったが、ロッテを選んだ。父を亡くした直後、ホークス2軍でつらい時に支えてもらった当時の鳥越コーチがいることが大きかった。「ロッテはスピードがある選手が多い。自分もスピードが武器だと思っているので争って勝てるようにしたい」。新天地でスーパーサブから脱却した姿を見せつける。