大学代表候補選考合宿が30日、愛媛・松山市で始まり、中大・五十幡(いそばた)亮汰外野手(3年=佐野日大)が快足でアピールした。

紅白戦に白組の5番DHで先発。初回2死二塁で最初の打席に立つと、カウント2-2からスライダーをうまく拾った。右翼線への鋭い打球に「行けたら行こう」と一気に三塁へ。到達タイム10秒68で、プロでもトップレベルのスピードだった。

5回2死走者なしの第2打席では、一塁手、三塁手ともかなり前寄りに守っていた。「その中でもバントを決められればアピールになる」と、警戒されていても、あえてセーフティー狙いで三塁方向へ転がした。惜しくもアウトだったが「いいチャレンジだったと思います」と振り返った。

途中から外野守備にも就いた。紅白戦の後は野手陣で50メートル走を計測。手動で5秒42をたたき出した。合宿初日を終えると「今日は自分のことを精いっぱいやりました。他のいい選手を見て、学ぶところも多いと思います」と意気込みを語った。

今回から代表を率いる九産大・大久保哲也監督(57)は「いいものを見せてもらいました。やはり速いですね」とニンマリだった。