姉さん女房ゲットで来季1軍に返り咲く。日本ハム松本剛内野手(26)が、今季中に婚姻届を提出していたことが11月30日、分かった。お相手は管理栄養士の資格を持つ都内在住の年上一般女性(年齢非公表)で、挙式は来オフの予定。

今季は右肘の手術で、シーズン後半を棒に振った。外野手登録に変更して再起をかける来季は、愛妻の力も借りて、17年以来の規定打席到達を狙う。

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グラウンド内外で人望厚いチーム屈指の好青年が、ゴールインだ。松本のハートを射止めたのは、年上の大和撫子だった。知人を通じて知り合い、交際に発展。「タイプだった」という風貌だけでなく「素朴で落ち着いた雰囲気にひかれた。控えめで、常に見守ってくれる」と、1歩引きながら、いつも笑顔で話を聞いてくれる姿に、心を動かされた。

管理栄養士の資格を持った、新妻から再起への力を借りる。一番好きな手料理はハンバーグ。バランスの取れた手料理は、大きな支えとなりそうだ。7月中旬に右変形性肘関節症と診断され、下旬に右肘関節遊離体切除、ドリリングの手術を受けた。「良い時も悪い時も、自然体で支えてくれた」。今季の出場は、わずか4試合。つらいリハビリの日々を、二人三脚で乗り越えてきた。

10月のフェニックス・リーグで実戦復帰し、新任の小笠原ヘッド兼打撃コーチのもと、ハードメニューが組まれた秋季キャンプも完走した。心機一転、外野手登録に変更して臨む来季は、2番打者として活躍した17年以来、3年ぶりの規定打席到達、そして「ファンに喜んでもらえるよう頑張りたい」と、1軍での再ブレークをもくろむ。

ミート力にたけた貴重な右の巧打者。“剛君スマイル”の復活を待っているファンは多い。「良い成績を残して、来オフ、結婚式を挙げられたら」。激しい外野手争いを制して1年後、愛妻にV旅行をプレゼントする。