楽天ドラフト1位の小深田大翔内野手(24=大阪ガス)ら新人10選手が14日、宮城・名取市の閖上地区を訪問し、東日本大震災の犠牲者に献花した。

震災当時、中学1年生だった同3位の津留崎大成投手(22=慶大)は「どれくらい大きな被害かは想像できなかったけど、今こうして訪れて実感しました。被災地に在籍しているチームという自覚を持って、1年目から優勝に貢献できる投球をしたい」と話した。

午後から仙台市内の商店街を訪問。阿部蒲鉾本店では名産品の笹(ささ)かまぼこを試食し、選手全員に背番号入りのかまぼこがプレゼントされた。その後、藤崎本館前に設置された特設ステージでファン約500人の前であいさつした。小深田は「自分のアピールポイントは足の速さですが、3拍子そろった選手であることをアピールしたい」。同2位の黒川史陽内野手(18=智弁和歌山)は「仙台は寒いですが、集まってくれたファンの温かさで、グラウンドコートがいらないくらい自分も温まっています」とファンの心をつかんでいた。【佐藤究】