東海大静岡翔洋高女子硬式野球部の発足会見が19日、静岡市内で行われた。村上英治校長(64)ら、関係者が登壇。監督に就任予定の弓桁義雄氏(56)は「全国優勝できるように頑張っていきたい。日本代表選手も育成していければいいと思う」と決意を語った。

県内初の女子硬式野球部発足は、昨年8月に構想が浮上。人口増加傾向にある中、プレー環境が整っていない女子野球の受け皿として創部を決めた。同校長は「夢を断念している子がいるのが現状。少女たちと夢を追いかけ、ワクワクするような部活を作ろうと決意した」と熱く語った。

この日発表された創部は来年だが、部員11人が集まれば公式戦出場が可能となる。今春の入学希望者の中にも、2人の入部志願者がいるという。弓桁氏は「早ければ早い方がいい」と、創部を今年中に前倒しすることも視野に入れる。

ユニホームは、男子と同じ縦じまを採用。同校中等部の男子軟式野球部を全国優勝に導いた経験を持つ“初代監督”は「高校サッカーは男女が優勝した。かつて(静岡は)野球王国でもあった。男女で優勝して、『王国復活』の見出しが躍るように頑張っていきたい」と話した。東海大静岡翔洋高の新たな挑戦が始まる。【前田和哉】