昨季MVPの西武森友哉捕手(24)が、黄金ヘアで打ち込んだ。27日、埼玉・所沢の室内練習場に今年初めて姿を現した森の髪形は、緑色の人工芝の上で映える金髪。

横はきれいに刈り上げていた。25日まで自主トレを行った沖縄で整えた頭。新シーズンでの決意の表れなのか、それとも間近に控えたキャンプに向け気合を注入したのか。森は笑いながら「いじらんといて下さい」とけむに巻いた。

黒く日焼けした肌を見せる半袖姿でおさらいを繰り返した。ダッシュ、ノック、キャッチボールをこなし、最後はマシン打撃。自身の打撃フォームを、打つ度にリプレー動画で確認した。沖縄での自主トレでは、キャンプでのバッテリー練習を見据え「沖縄で打撃は完璧に仕上げる。そのために今は貯金をしている」と打撃を主体にこなした。「いい感じでやれたと思います」とつかんだ手応えを忘れないよう、確かめるように約1時間半振り込んだ。

練習中には、ゴールデンルーキーで同学年のドラフト1位宮川哲投手(24=東芝)と対面した。対戦経験のある中学時代以来の対面。金髪姿の風貌に、宮川は「(中学時代も)あんな感じだったんじゃないですかね。球を受けてもらって、何が足りないのか聞いてみたい」とキャンプでのブルペン投球を心待ちにする。森は「キャッチャーのことがメインになる。いろいろできることをやっていきたい」と、黄金バッテリー結成へ備える。【栗田成芳】