エースと守護神が、いきなりブルペン競演した。DeNA今永昇太投手と山崎康晃投手が、沖縄・宜野湾キャンプ初日にともにブルペン入り。隣同士で捕手を座らせて、力強い投球を披露。侍でも重責を担う2人が、競い合うように順調な仕上がりをアピールした。

今永は変化球を交えて41球。「ミットめがけて自分の体が入っていくような、いいものがあった」と納得の表情。直球のみで26球の山崎も「初日からケガなく入れて良かった。周りの空気感もピリっとした中で投げさせてもらった」と充実した表情を見せた。

互いを意識しないわけはなかった。今永が「ヤスさん(山崎)が初日から座らせて投げるのは過去にも少ない。今年にかける思いを感じました。それに負けないという気持ちも持ちながら投げていました」と言えば、山崎も「彼は先発でベイスターズを引っ張っていく存在。プレミアでも切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間でもあり、僕も刺激をもらってます。彼から受ける影響も少なからずある」と後輩をたたえた。

22年ぶりリーグ制覇とオリンピック(五輪)金メダルを目指す特別な年。ハマのエース左腕と絶対的守護神が、互いを高めあう最高のスタートを切った。【鈴木正章】