巨人が9日、サバイバルキャンプを物語る大量入れ替えを敢行した。第2クール終了後、計18選手の入れ替えを発表。ファームからは紅白戦で打率4割のモタに、ディプラン、湯浅、増田大とS班の4人が昇格。降格するのは投手では今村、インフルエンザを発症した沢村、野手では黒田、平間、北村、田中俊、加藤脩、松原、八百板、重信の計10人だった。

実績よりも紅白戦の結果で振り分けた。攻守でアピールした増田大、湯浅が昇格した一方、守備のミスや凡打の内容が悪かった野手は降格した。元木ヘッドが求めたのは、モタを手本としたハングリー精神。「初めて見た。紅白戦でヘルメットをたたきつけるくらいの悔しさを持った外国人選手は。日本人選手にも欲しかった」と語気を強めた。

沖縄入りをかけた最終決戦は、12日の1軍対ファームの紅白戦となる。元木ヘッドは「沖縄の切符は決定じゃないです。油断してたら連れていきません」と明言した。11日の第3クールからはS班だった炭谷、亀井、丸が1軍に合流。インフルエンザで静養中の坂本は別メニューだが、14日にチームと沖縄入りする。同ヘッドは実戦の結果次第では沖縄での入れ替えも示唆。開幕に向け、サバイバルが過熱する。【久保賢吾】

▽巨人阿部2軍監督(1軍紅白戦を視察) ゲームで大半の選手が打席に立たせてもらって、本当にありがたいなと。結果が出た人、出なかった人、それぞれ課題が分かったと思う。