日本ハムのドラフト2位立野和明投手(21=東海理化)が清宮との対戦を刺激にレベルアップを目指している。沖縄・国頭キャンプで初めて打撃投手を務めた8日に、若きスラッガーと対戦した。「コースにしっかり投げられたので、自分にとってはすごくよかった。(ボールが指に)かかっていた」と手応えをつかんだ。

全球種を使って真っ向勝負を挑んだ。最速152キロを誇る直球とカットボール、スライダーなど計42球。安打性の当たりを5本、中越えの1発も浴びた。「詰まっているかなと思う打球もけっこう伸びているので、パワーがすごい」。強打者のすごみも肌で感じたが、内角をえぐるカットボールで空振りも奪った。「差し込ませている感じはあった」と自信も得た。

入団前に「注目を浴びるのは…」と敬遠していたが、いまでは顔なじみとなった報道陣に常に冗談を言う。清宮との勝負について、勝者は「清宮です」と1度口にはしたものの、「勝ち負けではないですよ。打撃投手なので」とすぐに笑い飛ばし、場を和ませた。

キャンプは11日から第3クールを迎え、折り返し地点へとさしかかる。まずは実戦デビューが予定される15日の紅白戦(国頭)へ向けて「アピールしなきゃいけないのは試合。闘争心はまだ(試合まで)心にしまっておきます」。首脳陣、先輩たちの前で存在を示してみせる。【山崎純一】