阪神の内野陣が3失策とミスを連発した。4回1死一塁から西浦のゴロを三塁糸原が後逸。5回無死には坂口のボテボテの当たりを二塁木浪がファンブルし、7回には三塁北條が西浦の強烈なゴロをはじいた。

二塁糸原、遊撃木浪で先発したが、内野のポジションが目まぐるしく変化。代わりばなのミスが目立った。グラウンドは決して良いとは言えない状態だったが、久慈内野守備走塁コーチは「言い訳できない。(守備位置も)どこに行ったって捕るやつは捕る」と厳しい表情だ。

昨季は12球団ワーストの102失策。木浪、大山ら内野陣は連日の早出特打に取り組むなど、守備力の向上は今キャンプの課題でもある。ただ、攻めた内容もあるものの対外試合9試合で13失策と数字の上では厳しい。

糸原の失策があった4回は2死一、三塁で一走がスタートを切った瞬間、捕手梅野が前進した遊撃北條へ送球、そして勢いよくバックホーム。「重盗阻止」のスペシャルプレーで三走の本塁突入を防いだ。矢野監督は「俺は(ミスの)次どうするんやということの方が大事やと思う」と、試合後のミーティングで選手に語り、前を向かせた。

▽阪神梅野(4回2死一、三塁の守備で重盗に対し、遊撃定位置への送球から挟殺プレーで三塁走者を仕留め)「シーズンでもそういうことが起こり得るので。いい(サイン)プレーになったかなと思います」

▽阪神北條(梅野からの送球を遊撃でカットして、本塁返球で三塁走者の挟殺に成功)「オープン戦でしっかりできた。シーズンに向けていいことだと思う」