<オープン戦:日大5-1日体大>◇1日◇日大グラウンド

日体大・森博人投手(3年=豊川)は得点圏に走者を抱えても強気だった。日大とのオープン戦。2イニング目の7回1死二塁。4番山口に対し、フルカウントから内角直球を選んだ。空振りを奪い「インも必要。ちょっと弱かったけど、コースは間違わなかったです」と振り返った。後続も断ち、2回無安打無失点。最速は148キロで、常時140キロ台後半を記録した。

西武松本、ロッテ東妻、ヤクルト吉田喜。日体大はプロ入り投手が続くが、最速155キロ右腕の森にも今秋ドラフト上位候補の声が上がる。この日は6球団のスカウトの視線を集めた。「プロに行くためにここに来ました。先輩たちに続きたいし、続かないと」と自覚する。好循環がある。「身近にプロに行く人がいる。これぐらいやったら行けると、自分と比較しやすい」と背中を見ながら、入学時の体重64キロから大きくなった。

昨季までリリーフだったが、今春は先発を担う。「(2月は)力んで引っかける球が多かったので、上下のバランスを意識しました。いい球は増えてます」と手応え。通常はワインドアップだが、走者なしでもセットを試した。全てに貪欲だ。【古川真弥】