阪神高橋遥人投手(24)が成長の鯉切りに挑む。4日の広島とのオープン戦に登板予定。「去年は結構カープに打たれたので、いろんなボールを使ってシーズンで的を絞らせないようにしたい」。19年は広島戦4試合に投げ、1勝3敗。対戦防御率6・20は、登板8カードの中で最も悪い数字だった。今年初の広島との顔合わせ。チームにとって20年の甲子園初戦でもある一戦で、昨年との違いを印象づけたいところだ。

本番を見据えて試したい武器もある。今年から操るカーブだ。「ストライク先行を意識して、カーブとかしっかり試せることは試していきたい」。前回登板は22日の中日とのオープン戦で3回3安打1失点。登板イニングも長くなる予定で「ペース配分というか、いつもつかまるのが中盤くらいなので、最後までいくためにも、やっぱりカーブが大事かなと思います」とも話した。新球をまじえたスタイルでカープ打線を封じ込めるか注目される。

公式戦でチームが初めて広島と対戦するのは3月27日からの3連戦。同20日からの開幕カードに投げた投手が回るとみられ、高橋が向かう可能性もある。

この日は甲子園で、ダッシュやブルペン投球などに汗を流した。「しっかり抑えたい。みんな抑えているので」。すでに開幕ローテ入りに当確ランプをともしているが、シーズンに向けた重要なマウンドに臨む。【松井周治】