中日のエンニー・ロメロ投手(29)の離脱が長期化することが4日、分かった。球団は同日、米国の病院で左肩の検査を行うため5日に一時帰国すると発表。加藤宏幸球団代表(61)は「手術する可能性が高い。手術をすれば2カ月ほどノースローになる」と話し、前半戦での復帰が絶望的な見通しを示した。同投手は昨季チームで3番目に多い21試合に先発し8勝10敗。今季も先発ローテーションを期待されていただけに、大きな戦力ダウンになった。

ロメロは、先発した2月29日の広島とのオープン戦(ナゴヤドーム)の4回途中に左肩の違和感を訴え、「左肩棘下筋(きょくかきん)付着部の炎症」と診断された。ロメロはその後の再検査の情報を米国の主治医と相談。帰国を直訴した。18年パイレーツ時代に痛めた箇所と同じで、2度目の今回は米国での手術に踏み切ることが濃厚だ。

阿波野投手コーチは「リハビリも含め長期戦になる。2軍にいる投手も含め、競争が激化することを期待したい」。中日は新外国人投手の補強は考えておらず、助っ人左腕の代役は現有戦力でカバーする方針だ。